
── こんにちは。採用広報の島津です。
今回は「事業部横断トーク(エンジニア編)」ということで、Aipo事業部、SiteCloud事業部、KIMERA事業部の現エンジニア、またはエンジニア出身の3名にお集まりいただきました。エンジニアの視点からみた事業部ごとの違いや共通点について、深掘りして聞いていきたいと思います。
<語り手>
・トークゲスト(左から順に)
岩崎さん(2005年入社) Aipo事業部 プロダクトマネージャー
越川さん(2008年入社) SiteCloud事業部 開発責任者
古森さん(創業メンバー 2004年 設立) KIMERA事業部 事業責任者
・インタビュアー
島津(2022年入社) 採用広報
目次
イントロダクション
── 本日はお時間いただきありがとうございます。本日はエンジニアの視点からそれぞれの事業部の違いや、全体の共通点についてお伺いしたいです。
岩崎・越川・古森:よろしくお願いします。
── 最初に私の方から簡単にそれぞれのサービスについてご説明します。
Aipoは「チームの情報共有を素早くかんたんにするスケジュール管理SaaS」です。
KIMERAは「サブスクリプションビジネスの請求業務を効率化するSaaS」です。
SiteCloudは「コーポレートサイト向けクラウド・CMS・セキュリティ対策を提供するSaaS」です。
事業の詳しい説明は上記のリンクから記事をご覧ください。
事業部ごとの違い一覧
── まずはそれぞれの事業部の違いについてお伺いしていこうと思います。
事業部ごとの違いを簡単な一覧表にしてみましたので、こちらに沿って聞いていきます。

違い① プロダクトの有無
── お待たせしました、ここからゲストへの質問に移ります。
まず取り上げたい違いは「プロダクトの有無」です。
Aipo事業部とKIMERA事業部にはプロダクトがありますが、SiteCloud事業部にはプロダクトがないことが大きな違いだと思います。
SiteCloudは顧客に合わせて構築するので、どちらかというとカスタマイズに近いのでしょうか?
越川:一般的に見ればその認識で合っていると思います。一応我々としては、SiteCloudをコーポレートサイト向けの一つのサービスとして提供していますが、顧客の要望に合わせてオプションで違いを出すようにしています。ですので顧客ごとにカスタマイズしたものを構築しています。
違い② プロダクトの成長段階
── Aipo事業部とKIMERA事業部はどちらもプロダクトがありますが「プロダクトの成長段階」という点で違います。Aipoは現在「1→10、または10→100」の段階で、KIMERAは立ち上げ期の「0→1」段階だと思います。
このあたりのプロダクトの成長段階の違いは、実際の日々の開発ではどのような違いを生み出しますか?
岩崎:Aipoは現在3万ユーザーにご利用いただいていますが、まだまだプロダクトが市場に受け入れられた状態ではないと思っているので、個人的な気持ちとしては0→1の段階かなと思っています(笑)。
ただ機能としては一通りすでに揃っているので、そこからさらに顧客の要望を叶えていくために比較的細かい機能開発を繰り返しています。新たに開発をしたら、ユーザーに個別でヒアリングしたり、アンケートを取ってユーザーの反応をみます。そのように細かい開発を繰り返しています。
── ありがとうございます。KIMERAの場合はいかがですか?
古森:KIMERAは2019年に始めた事業で、まだ0→1フェーズです。サブスクビジネスを支援するSaaSにするために、現在は請求管理を中心に開発しています。今後は契約管理やAPI管理など、全く新しい機能を作ることがメインになると思います。
開発方法については、まずモック画面を作り、それをユーザーにみてもらいながらディスカッションして仕様を決めていく流れです。2019年の開始当初も60社くらいの顧客にヒアリングして、どこにサブスクビジネスの痛みがあるかを確認しながら機能開発をしていきました。
現在でもユーザーとのディスカッションを大事にしていて、ユーザーと一緒にサービスを作っています。
── なるほど。Aipo事業部では新しく機能を追加した後にアンケートを取ると、多くのユーザーから回答が返ってくるので、それに合わせて開発する。KIMERA事業部は一人ひとりのユーザーと話し合いながら作っていくということですね。
違い③ 開発スケジュール
── ちなみに開発のスケジュールはそれぞれの事業部でどのように作っているのですか?
古森:KIMERA事業部は開発内容によって、機能工数のボリュームが変わってくるので、基本的には週単位で進捗を確認しながらという形ですね。
岩崎:Aipo事業部は1週間のスプリントで期間を区切って、本当に1週間の中に入るサイズでタスクを切って開発しています。
越川:SiteCoud事業部は、小さいものであれば1案件2日程度、長くて大体3週間程度で構築しており、スケジュールは日単位で組んでいます。
ただ、自動化の導入などの開発に関しては、おそらく他の事業部とやり方は変わらないと思っています。
Aipo事業部の特徴
── この他にエンジニア視点でみて、うちの事業部は他の事業部と比べてここが特徴だと思う点があればお伺いしたいです。
まずAipo事業部からお聞かせください。

岩崎:Aipo事業部の特徴は、機能をリリースした後に利用状況の計測までしているところですね。ユーザーのボリュームがあるので、リリースした機能がきちんとユーザーの痛みを解決できたかを利用状況から計測しています。
── ありがとうございます。確かに3万ユーザーもいるので、反応が数値として見られるのは特徴ですね。
他にも私がAipo事業部の特徴だと思う点がありまして、それは開発の速度がとても速い、更新の頻度が高いところです。更新の頻度は最高で年に何回くらいですか?
岩崎:1年間に大体90回くらいですね。ですので1週間に約2回の頻度でリリースしています。Aipoはスケジュール管理SaaSなので、急に大きな変更を加えると毎日使っているユーザーは困惑してしまいます。ですので大波のような開発はせず、細かく速く、さざ波のような開発を意識しています。
── すごいペースですね!「さざ波の開発」という言葉がわかりやすいです(笑)。Aipo事業部は開発工程のサイクルが小さく、その回転が本当に速いと思います。
KIMERA事業部の特徴
── 続いてKIMERA事業部で特徴的だと思う点を教えていただけますか?

古森:顧客と密に連絡をとって意見をききながらプロダクトを開発して、作った機能の反響もダイレクトで届く点が一つ大きな特徴だと思います。
あとはKIMERA事業部のエンジニアは、フルスタックで幅広い経験ができるところも特徴です。フロントエンドとバックエンドの開発もそうですし、インフラの構築や運用を含めて一通り全て開発経験ができます。
── 確かに一通り全ての経験ができるというのは、新規事業ならではのことですね。
私は以前KIMERA事業部のクライアントインタビューに同席する機会をいただいたのですが、その時に、本当にKIMERAはユーザーと一緒に作っているサービスなのだと実感しました。ユーザーも自分の意見を伝えると、プロダクトに反映してくれる可能性が高いものだと考えていて、一緒に作っている感じが強かったです。
古森:そうですね。受託ではないので、言われた内容を全て取り込むことはできませんが、KIMERAの方向性に合う機能ですとか、他の会社様にも汎用的に使っていただける機能を抽出して作っていくようなスタイルですね。
SiteCloud事業部の特徴
── SiteCloud事業部にはどのような特徴がありますか?

越川:そうですね。SiteCloud事業部は他の事業部と異なり、SaaSの開発をしているのではないというところで違いは大きくあるのですが、その中でも特に、エンジニアが直接顧客とやりとりしている点は特徴だと思います。顧客からきた問い合わせ内容に対してエンジニアが直接返信しているので、対応のスピードが早いです。それに結構技術的な内容をそのまま顧客に伝えられるところが特徴かなと。
── 確かにエンジニアが直接顧客の声を聞くことができるというのは、SiteCloud事業部ならではの特徴ですね!
共通点① 顧客志向
── それではこれまでとは反対に、TOWNのエンジニア全てに共通するところをお伺いしたいです。それがTOWNエンジニアのカルチャーとも言えるのではないでしょうか。共通点がわかると、どのような志向の方にTOWNが向いているかも伝わると思います。
岩崎:全体のカルチャーとしては、顧客志向の人が多いと思います。実際に機能を開発する時も、単にそのタスクをこなすというよりは「なぜそれをするのか」「これをすることでユーザーにどう喜ばれるか」を意識して作っている人が多いように思います。
プロダクトについて迷った時には、すぐにユーザーに聞きに行って、より良い答えを聞き出す。そのように「顧客の中に答えがある」と考えている人が向いていますね。
越川:そうですね、顧客目線で考えられるエンジニアが多いですね。
SiteCloudで言うと、例えばサイトが停止した時にも、エンジニア的にはリソースグラフをみて「CPU高負荷です」と言って終わってしまう人もいると思います。しかしそれは顧客から見ると何の意味もなくて、それがなぜ起こったのか、どう防ぐのかというところまで説明しないと伝わらない。顧客目線で考えて、どこまで伝えれば意味があるのかを把握できる人が多いです。
── 確かに今までの皆さんのお話を聞いていて、事業部ごとにユーザーとの関わり方は異なりますが、その根本にある顧客志向の考え方は共通していることが伝わりました。
共通点② 最小最速
越川:「巨大なものを時間をかけて作らない」というのも全体のカルチャーかなと思います。可能な限り小さいものを素早く作って、のるかそるか試す、みたいな。時間をかけて巨大なものを作ってボツになるということを、昔結構やらかしてましたので(笑)。今はそういうことはやらないような文化が浸透しています。
古森:そうですね。ユーザーへの価値提供を最小最速でどのようにするかと考える人が多いです。ある意味、開発言語やインフラはツールのように考えていて、そのプロダクトをいかに早く出すかという点で、どのような技術を使うか目的に対して言語を選んでいく文化ですね。
── なるほど。TOWNのバリューの一つに「最小最速」がありますが、確かに皆さん顧客に価値を早く届けることを重視していますね。
共通点③ ゼネラリスト志向
岩崎:ゼネラリスト志向のエンジニアが向いているかなと思います。先ほど古森さんがKIMERAではフルスタックエンジニアとして幅広い経験が積めるとおっしゃっていましたが、Aipoの場合もフロントエンド、サーバーサイドを一人で作りきる形式なので、「サーバーサイドしかやりません」とか「フロントエンドだけやりたいです」のような方よりは、必要な時に必要なことを全部やるという志向の人が向いていると思います。
── ありがとうございます。今挙げていただいた①顧客志向、②最小最速、③ゼネラリスト志向という特徴は、アジャイル開発を推進しているTOWNだからこそ生まれてくるカルチャーなのかなと思いました。
共通点④ 勉強熱心
── この他に何かTOWNのエンジニア全体の共通点はありますか?
古森:TOWNのエンジニアは技術に対して勉強熱心だと思います。プロダクトの作成に必要な知識を、英語の文献や本を読むなどして得る方が多いです。その知識を活かして、より効率の良い開発を目指してくれる印象があります。技術を習得して、それをいかに実務に活かすかを考えてくれている方が多いなと思います。
── 確かにそれは私も感じていて、メンバーの皆さんとお話すると、すごく勉強熱心だなと思います。そして学ぶだけでなく、学んだことを発信するカルチャーもあると思います。例えば学生インターンの方が学んだことをハックノートで発信してくれたりとか。学んで発信する文化がTOWNにはありますよね。
今回の対談では、エンジニア視点で見たTOWNの事業部ごとの違いや、全体の共通点をお伝えできたかと思います。
本日はありがとうございました。

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